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売上や原価の記帳方法

2014/07/08

「売上」や「原価」は、税額の計算においてまず最初の基礎となる情報であり、税務署が特に注意を払ってチェックする部分です。

また、売上や原価を計上する時期などを誤った認識で記帳してしまい、確定申告後に指摘されてしまうことが多い箇所でもあります。

 

 

以下の点に注意をして、正確に記帳するようにしましょう。

売上の計上日は、「支払いを受けた日」ではなく、「納品した日」にする

例えば、

  • 6月7日に商品を納品し
  • 6月30日に請求書を発行し
  • 7月31日に銀行振込で支払いを受けた

といった場合には、「6月7日」に売上を計上します。

 

 

請求書を出し、後日支払いを受けた場合(例:末締め翌末払いなど)

「売掛金」勘定を使う。 売上が上がった時に「現金などですぐに支払いを受けた」か、「請求書を出し、後日支払いを受けた」かによって、記帳の方法が異なります。

(1)「現金などですぐに支払いを受けた」場合の仕訳例 (売上が上がり、現金を受け取った時)

H26/6/7 現金 ¥100,000- / 売上高 ¥100,000-

(2)「請求書を出し、後日支払いを受けた」場合の仕訳例 (売上が上がり、請求書を発行した時)

H26/6/7 売掛金 ¥100,000- / 売上高 ¥100,000-

(銀行振込で支払いを受けた時)

H26/7/31 普通預金 ¥100,000- / 売掛金 ¥100,000-

 

上記のように、売上が上がったと同時に支払いを受けない場合には、「売掛金」という科目を使って売上高を計上します。

 

 

着手金(前金、手付金)をもらっていた場合

「前受金」勘定を使う。 商品を受注生産する場合や、サービスを提供する場合に、見積もり金額の何割かを先に着手金(前金、手付金)として受け取ることがあると思います。また、納品前に報酬の全額を受け取る場合もあるのではないでしょうか。

そういった場合には、着手金や納品前の報酬額を受け取った日に、「前受金」という科目を用いて記帳します。

(1)「4月1日に着手金を受け取った後、6月7日に納品・請求書を発行し、7月31日に支払いを受けた」場合の仕訳例 (着手金を受け取った時)

H26/4/1 普通預金 ¥30,000- / 前受金 ¥30,000-

 

(納品した(=売上が上がった)時)

H26/6/7 売掛金 ¥70,000- / 売上高 ¥100,000- 前受金 ¥30,000-

 

 

(残金を受け取った時)

H26/7/31 普通預金 ¥70,000- / 売掛金 ¥70,000-

 

原価については、基本的に売上の場合と同様に記帳を行います。

しかし、商品の仕入れについてのみ、計上日に関して注意が必要です。

 

1.商品を仕入れた場合には、その商品が売れた(顧客に引き渡した)時に仕入原価として計上する。

例えば、

  • 6月5日に商品を仕入れ
  • 6月7日に商品を納品し
  • 6月30日に請求書を発行し
  • 7月31日に銀行振込で支払いを受けた

場合には、6/7に仕入原価として計上します。

 

仕入原価以外のものについて、請求書を受け取り、後日支払いをした場合(例:末締め翌末払いなど)

「買掛金」勘定を使う。 商品を製造するための材料を購入した時などに、「現金などですぐに支払った」か、「請求書を受け取り、後日支払いをした」かによって、記帳の方法が異なります。

(1)「現金などですぐに支払いをした」場合の仕訳例 (材料を購入し、現金で支払った時)

H26/6/5 材料費 ¥30,000- / 現金 ¥30,000-

(2)「請求書を受け取り、後日支払いをした」場合の仕訳例 (材料を購入し、請求書を受け取った時)

H26/6/5 材料費 ¥30,000- / 買掛金 ¥30,000- (銀行振込で支払った時)

H26/7/31 買掛金 ¥30,000- / 普通預金 ¥30,000-

 

上記のように、原価が発生したと同時に支払いを行わない場合には、「買掛金」という科目を使って売上高を計上します。